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皆さん、こんにちは!
化学の始まりは台所から、どうもキッチンです!
(日常の疑問は毎週土曜日18時、他のネタは毎週火曜日18時に更新中)
本日のテーマは「20歳の自由研究:バナナ斑点防止策!」ということでやっていきたいと思います。以前の記事で書いたバナナの斑点について、気になることが有りましたので、夏休みの自由研究のノリで2週間間実験を行ってみました!
良かったら、バナナの斑点ができる仕組みについて、以前の記事で述べていますのでご覧ください!!
nitizyou-rika.hatenablog.com
目次
1. おさらい:バナナに斑点ができる理由
はじめに、バナナに斑点ができる理由をおさらいしたいと思います!
バナナの黒い斑点は別名シュガースポットとも言い、バナナに含まれるタンニンという成分が、ポリフェノールオキシダーゼという酵素によって酸化され、黒く変色します。
シュガースポットとは名ばかりでなく、実際に斑点が出てくる頃にはバナナに含まれるデンプンが分解され、ブドウ糖に変わることで約22%甘みが増すそうです!
タンニンの酸化は、バナナの表面に外的刺激加わることでバナナが自らを守るために起こります。外的刺激は物理的な衝撃や傷もそうですが、微生物や細菌の接触が大きな要因となるようです!
2. 自由研究:菌が原因なら消毒や!
バナナに斑点ができる原因はお分かりいただけたでしょうか? ここで私にある疑問が浮かんだのです!
菌の接触で黒くなるなら、触れないようにしたら黒点はできないのかな?
ということで、実験してみました!
2-1. 実験1:アルコール消毒を行い、ラップを巻く!
それでは1つ目の実験を行います!
- バナナ表面の細菌を消毒するために、アルコール消毒液で表面を拭きます。
- 続いて、ラップを巻いて、新たな菌の接触を防ぎます! (このときラップは緩く巻くことで空気の通り道は確保しました。)
- 1週間後に見た目と味を比較。
実験結果はこちらです。
先程の処理を行ったバナナが左、何もしていないバナナが右です。
結果は歴然!処理を行ったバナナは斑点が出来ていません!
実際は、よく見てみると1 mm以下の小さい班点が出来ていました。しかし、見た目で気になるほどではありませんでした。
バナナを触ったときの感触も処理を行ったバナナの方がしっかりしていました!
単純に、ラップを巻いたことで腐敗が進行しにくかったと考えています。
しかし、味に関しては処理をしていないバナナの方が甘く感じました!
あと、食べたときの食感は処理済みバナナはパサパサ、無処理バナナはしっとりと言った感じでした。
見た目と保存期間を優先するなら処理をオススメします!
味を優先するなら無処理をオススメします!
2-2. 実験2:斑点ができなかったのはラップのおかげか、消毒のおかげか
実験1では、2つの要素を一度に変えてしまったので、実験2では対照実験を行うことにしました。
- 半分だけアルコール消毒、ラップを巻く処理をする
- アルコール消毒のみを行う
- ラップを巻くだけ
- 何もしない
これらを1週間後比較する実験を行いました。
実験結果は以下の通りです!
写真は左から処理1, 2, 3, 4のバナナです。
1の下半分と2, 3の比較からは、斑点の発生防止にはアルコール消毒とラップを巻くことの両方が必要であることがわかります!
また、2, 3の斑点よりも4の斑点が大きいことから、斑点の発生防止にアルコール消毒とラップを巻くことの両方が役立っていることがわかりますね!
ラップと消毒の比較では、斑点の量と大きさが2>3となっていることから、ラップを巻く方が効果的と言えるでしょう。
まとめ
1. バナナの斑点発生防止に、アルコール消毒とラップを巻くことは効果的であることがわかった
2. 見た目を優先するなら処理、味を優先するなら未処理を選ぶと良いことがわかった。
本日の記事は以上となります! 最後までご覧いただきありがとうございました。
小学生の頃の夏休みの自由研究が懐かしいですねw これからも自分の好奇心を「子供っぽい」とバカにせず、正面から向き合って行きたいと思います。
それでは、また土曜日にお会いしましょう!
キッチン
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