皆さん、こんにちは。
23歳の厄年に骨折を引き当てた男、キッチンです。
本日は鎖骨の端っこ(遠位端)を骨折したので骨折後から術後経過観察を皆様にお伝えできればと思います。(いやぁ~骨折は痛ぇけど手術はもっと痛てぇよ笑)
怪我の画像が出ますので閲覧注意です
1. 健康状態~骨折まで
今回、鎖骨を骨折したとき、私はナイターでスノーボードをしていました。
ナイターということもあり、雪が固く、ジャンプ台に入って体勢を崩し、肩から落ちたことで鎖骨の遠位端を骨折しました。
落ちたときは「グギっ!」という鈍い音がしました。過去にも左肩の脱臼をしたことがあり、今回は以前の脱臼とは異なる感触を覚えたので「ああ、これは骨折だな」と瞬間的に思いました。
痛みは「ジンジン」という擬音がぴったりで耐えられなくはないけど痛みが持続するといったことでしょうか。
救護室にて三角巾を巻く応急処置を受けた後、一緒に来ていた友人の運転で救急に連れて行ってもらいました。実は受け入れ可能な病院探しが結構大変でした。
まずはじめに救急センターに連絡をして、整形外科担当の病院を教えていただきましたが、骨折と脱臼の区別がつかないと病院は受け入れられないと受け入れ拒否されました。
その他にも整形外科の担当医がいないために受け入れ拒否など3つの病院に断れた後、4つ目に病院でようやく受け入れていただけました。その際にも整形外科の先生はいなかったため、レントゲン撮影後、下の写真のような固定具を付けて、再度受診する形となりました。
レントゲン写真を撮影することはできなかったので、イラストで骨折の様子を示しますが、本来一直線の鎖骨がZ型に折れていました。
2. 骨折~手術直前まで
土曜日の夜に救急を受診し、月曜日の朝一で整形外科を再受診することになりました。
1日家で過ごしましたが、ほとんど寝たきり状態でした。しかし、寝たきりも寝返りが打てず、寝ていても疲労感は取れませんでした。
骨折2日後の見た目の写真がこちらになります。患部が内出血しており、赤く腫れており、周辺も青あざができていました。(写真は反転しています)
(骨折前はこのように均一な肌色でした)
再受診の際には救急の際の受診にて手術が確定していたのでレントゲン、CT、血液検査、検尿などなど様々な検査を受けました。このときのCT検査で判明しましたが、折れた遠位端は4つほどの断片に分かれていました。
手術の説明の際には一番最初に「NMR取れますか?」って聞きました笑
(NMRは別名MRIで強磁場環境を使用する装置です。研究で使用するのですが、装置には鉄などの磁性体を近づけすると大変危険です)
手術は一週間後に決まりました。手術は家族の同意書などが必要でしたが、このとき群馬から両親が仙台に駆けつけてくれたため、スムーズに準備ができました。
このときばかりは両親の行動力に驚かされた上、、感謝してもしきれませんでしたね。
手術までは自宅で待機となりましたが、痛みは痛み止めを服用することでかなり軽減され、3日後には日常生活をなんとかこなせるようになりました。また、手術直前は痛みもかなり良くなり、普通に安静にしている状態では痛みはほとんど感じなくなっていました。
痛みはなくなっていましたが、動くたびに骨がずれるような感覚が襲ってくるため、違和感は常にありました。
骨折1週間後までの見た目の変化は以下のようになっています。
3日目:赤痣の内出血が吸収される過程で黄色に変色しており、大きく広がりました。
5日目:怪我後初めて入浴をした際。上記の変色が拡大していました。
ハルクみたいな皮膚ですね笑
7日目:手術前日の様子です。赤痣はかなり薄くなりましたね。
3. 手術~術後経過
手術は午後であったため、前日の夜から食事が、当日6時から水を飲むことも禁止となりました。
手術は14時頃に始まり、夕方18時頃には終了しました。術後のレントゲンのイメージ図は以下の通りです。
手術前は緊張のせいか、手足が驚くほど冷えており、心拍数も高くなっていました。
全身麻酔を受けましたが、麻酔科医の「お薬入れますね」の言葉から数秒後、主治医の「終わりましたよ」という声で起きました。最近の麻酔薬は優秀で投薬が終わるとすぐに目が覚めるそうですが、自らの経験を持ってしてその通りであると実感しました。
無事に終わったという安心感も束の間、ここから地獄のような時間が始まりました。
まず、患部が骨折直後より痛い。また、全身麻酔の副作用で激しい吐き気に襲われました。点滴経由で吐き気止めと痛み止めを入れてもらいましたが、吐き気は1時間ほど、痛みは4時間ほどがピークでした。
当日の夜はまともに寝ることもできませんでしたね。いやぁ、ボルトを外すときにもう一回、手術すると思うと億劫になりますね笑
術後の痛みは24~48hがピークと言われていますが、私も48hが痛みのピークでした。痛みのピークを過ぎると痛み止めを服用して安静にしていれば、特に痛みは感じない程度に改善しました。
術後約1週間が過ぎると痛み止めを服用せずに過ごせるようになりました。また、2週間後には骨折していない方の肩で寝返りが打てるようになりました。
私の場合は傷口がテープで固定されており、縫合等は行われていませんでした。このテープを「いつから外していいか」を教えてくれなかったのは少し不親切だったなと思いましたが、私の場合は1週間後に市販のテープを使って交換しました。
術後の患部の状態を参考にし、3M のマイクロポア(15mm×5m,300円)というテープで傷口が広がるのを防止し、その上からガーゼ(700円)、フィルムドレッシング(防水フィルム,25mm×5m, 1000円)を重ねる形で貼り付けました。
中でもフィルムドレッシングは普段使いでもおすすめできるほど便利な製品で、皮膚によく接着する上に、形状に対する適用範囲が非常に広いので救急箱に備え付けにしておいても損はないと思います。
術後の患部はこのような感じです。
術後7日目:傷口は辛うじて繋がってきた状態でしょうか。
術後14日目:傷口は塞がりました。
肌の色も元の色に近づいてきました。
2週間後に再受診し、レントゲンで経過観察を見て、傷口も順調に塞がっていたため、入浴が可能になりました。入浴が可能になってからはマイクロポアのみで傷口を保護し、入浴中もそのままで2日1回テープを交換しています。
また、傷口を観察していた面白いと思ったことが2点ほど有ります笑
1つ目は首側の動かない傷口は広がりが小さいのに対して、外側が広がりが大きいということです。写真からもその様子がわかると思います。
2つ目は入浴前後では傷口が広がることに気づきました。(後者に関しては気の所為のレベルかも知れません笑)
術後2週間からはリハビリがスタートし、肩の高さまで手を上げることが可能になりました。とは言いつつもリハビリ開始数日は3週間ぶりに腕を上げたのでかなり疲労がたまりました。また、腕を上げたまま保持するのが大変でした。
この週から研究室にも週2回行きましたが、デスクワークできるようになってきたばかりで実験を通常通りこなすにはまだ1,2週間かかりそうです。
術後1ヶ月後
黄色い痣の面積がかなり小さくなりました。リハビリは継続中であり、依然として肩の高さまで動かすことができます。この頃の悩みとしては肩こりが1番大きかったと思います。
デスクワーク中や歩いていると骨折した方の肩が徐々に凝ってきます。通常であれば肩を回したりして凝りをほぐす動作が可能ですが、この段階ではそれができなかったため、手で揉むことしかできず肩こりに1番の悩みでした。
リハビリの担当医師曰く、骨折した左肩をかばっており、若干左肩の方が高くなっているため、肩こりが起こり易くなっているとのことでした。この後、左肩をわずかに低く維持するように意識したところ、肩こりはいくらかマシになったと思います。
術後1ヶ月半後
傷口の変化は見た目ではわからなくなりました。また、黄色い痣はもうほとんど見えなくなりました。この週からは腕の可動域が全ての範囲で解禁され、重りも1kgまで持ち上げることができるようになりました。
痛みなども特に無く、リハビリ時にも腕の可動域が狭くなっていただけでした。感覚としては股関節が固くて足を開くのが辛いときと似ていたと思います。
担当医師曰く、動かしていれば可動域の狭さはすぐに改善するだろうとのことです。このときから通院頻度が2週間に1度から3週間に1度に変更になりました。
完治までは残り1ヶ月半かかるため、まだ折り返し地点です。しかし、生活環境は普段通りにまで戻ってきており、体感としては8割程度治ったような感覚です。
未だに気になることとしては重いものが持てない、手をついたりできない、リュックを背負えない、左肩を下にして寝られないなどが挙げられます。
あと骨がくっついてきたばかりなのですが、腕を回すとポキって音がして骨折してないか心配になることが多々あります笑
4. よく聞かれる質問
1. 左腕(怪我したほう)使えるの?
→肘から下なら問題なく使える
酷い五十肩だと思ってもらえればいいと思います笑
2. 生活に支障ある?
→ないわけ無いやろ笑
基本的に右腕・右手中心の生活です。洗髪や食事等の日常生活は右手しか使えません。術後3週間経ってようやく食器が少し持てるようになりました笑
3. どうやって生活してたの?
→同居人と車持ってる友人にめっちゃ助けてもらった
怪我した直後は洗い物、買い物、ドライヤー、着替えなどなど全部やってもらってました。一週間後くらいから体を自分で洗ったり、手術が終わってから洗い物したりできるようになってきました。
4. どのくらいで治るの?
→全治3ヶ月です
3ヶ月経つまでは重いものを持ったり、体重をかけるような行為は禁止されてます。筋トレが趣味の俺にそれを耐えろと?笑 また、ボルトを抜く場合、半年から1年後程度で再度手術が必要そうです。
5. 治療費いくらかかった?
→1回目の手術後までで10万ちょっとでしょうか。
所得に応じた自己負担限度額があって、私の場合は手術入院費用は約9万程度でした。保険には入っておきましょう。もう一度手術するとなると20万くらいかかりそうですね。
6. 逆にいいことあった?
→強いて言うならみんなに優しく扱ってもらえる
三角巾しているとスーパー、飲食店、学校等で「お手伝いしましょうか?」って必ず声をかけてもらえましたね。日本もまだまだ捨てたもんじゃないっすよ。
今後の経過は随時更新していきますのでよろしくお願いします。
----------------------------------------------------
コメントはこちらのGoogleフォームにお願いしますforms.gle